悲しかった。

でも、私は母を愛していた。

だから家事をしてくれなくても、遊びにいっても、話したり触れさせてくれなくても、愛してくれなくても…私は母を愛していた。

けど、神様は残酷だった。


ある日、久しぶりに母が帰ってきたと思ったら、川でストールを落としてしまったから取りに行って来いとだった。

それも年下の勇に行けと。

私は自分が行く、と言ったが勇は俺が行くと言った。

「俺も男だから男らしく行く」

と、言って出ていった。


けど勇は帰って来なかった。

何十分、何時間待っても、勇は帰って来なかった。

私は心配になり、周りの人達に聞きながら探した。

でも、見つからなく、困っていたらたくさんの人が慌てて走って行ったので何かあったのか聞いた。

それは、川岸で男の子の死体がみつかったとの事だった。

私はまさかと思い、川岸に行った

たくさんの人混みを分け、私が目にしたものは…