「翼、大丈夫か?」
「大丈夫なわけないでしょ!!」
私は壁を殴った
「翼…」
「あんた、あの時言ったよね?私の味方って。でも、まだ優しさを持ってるあんたはあいつ等に憎しみなんてないでしょ?ましてや悲しみなんて感情があったんでしょ?結局私は、ずっとひとりなのよ。私は誰にも愛されることはないわ。でもそれでいいのよ。私はあの時、全てを捨てたから。優しさも、温かさも、悲しみも、愛も…」
「つ、ばさ…」
「あんたはたった1人の私の肉親。だからあんたは私といない方がいい。私の味方になんてなるもんじゃないよ。私は、あいつ等に会った限り、何があってもあいつ等を、あの女を許さない。」
私は彰を置いて歩いていった。
私は、絶対に許さない。