「_____優愛。なんかあったの?うなり声なんかあげて」


すると、扉からお母さんが私の部屋の電気をつけて入ってきた。

暗闇になれた目には、部屋の電気は眩しすぎて目を細める。


「……ん、ちょっと変な夢みちゃって。それで、なんか頭いたくて目が覚めたの」


私がそういうと、お母さんの顔が一瞬険しくなったような気がした。

私の目は、もう、電気の光に慣れたようだ。


「どんな夢みたの?」


お母さんはそういって、私の方に近づいてくる。


「どんな夢って……_________」


私はさっき見た夢をそのままお母さんに話した。

お母さんは私の夢がそんなに面白いのか、真剣に聞いていた。

話終えたとき、お母さんは何かを覚悟したように口を開いた。


「優愛にはいつか話しておかないとって思ってたの。

来週から冬休みに入るわよね?一緒に、あの島にいきましょ」

「あの島?」

「あなたが夏に行っていたところよ。陽向くんのいるところ」


お母さんはそういって、ゆっくりと私から遠ざかる。


「え、ちょっと待ってよ。ちゃんと説明してよ」


私はそういったけれど、お母さんはそれを聞き入れることなく、部屋の電気を消して私の部屋を出ていった。

私は真っ暗になったとたん、なんだか急に眠気がやって来て、気がつけば眠りに落ちていた________________。