泣いて、笑って強くなれ


え……。

気づいた時にはカズくんの顔は目の前にあって、唇には何か温かい感触があった。

そして、それが離れたと思ったら、カズくんは私を優しく抱きしめた。


「悪かった。本当はお前の気持ちずっと前から気づいてた」


え、それって……


「どういうこと?」


だって、カズくんずっと私のこと避けてたし、話しかけてもこっちを向いてくれることはなかった。


「俺のカッコ悪い話、聞いてくれるか?」


そういってカズくんは腕をほどいて、私の顔を見た。

そして、少し悲しげに、だけど優しく笑ってくれたんだ。


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俺がまだ、中3くらいの頃、お前は中2だな。

それくらいに、お前よくクラスメイトにからかわれてただろ?

その原因が俺だったんだろ?

俺とよくお前いるから、俺とお前が付き合ってるとか、そんな感じで言われてたんだと思う。

だけど、お前のことだから否定もせずに、気にもしてないだろうって思ってた。

それなら俺が口を出す必要なんてないと思ってた。

それがきっといけなかった。


「おい、カズ。お前の幼馴染いじめられてね?」


俺の友達が、何気なくそう俺に言ってきた。

俺はそれが本当かどうか確かめたくて、そっとお前のクラスにそっと除きに行ったんだ。

そしたら____


「おい、うんとかすんとか言ったらどうなんだよっ!」


そんなドスのきいた女の声が聞こえて、最初すっげえびっくりした。

女のくせにこんな声出るなんてビビったよ最初は。