『そしたら、優愛ちゃんがいじめられるかもしれないよ?』
「私なら平気だよ?」
『どうして?』
そう。
この先だ。
この先の言葉がどうしてもわからなくて……。
「だってね、私が信じていることに従ったまでだもん。きっと見て見ぬふりをするほうがつらいから、私が結果いじめられても、私は後悔ないよ。
それにね、私がもしいじめられたりしてたら陽向が黙ってないからね」
自分の口から出た言葉にびっくりした。
私の体は今は幼い。
たぶん小学校に上がって間もないくらいだと思う。
こんな私が分かってた。
この時の私は少なくとも純粋だった。素直だった_____________。
意識が戻った場所は教室だった。
見た感じ、昼休み。
あれ、私いつから寝てたんだろう。
「優愛。珍しいね。優愛が授業中寝てるなんて」
「え、」
背後から、渚が弁当を片手にこちらにやってきた。
そして、私の前の席の椅子に座ってこちらを向く。
「私、授業中寝てたの?」
「うん。でも、先生にはばれてないよ。優愛うまく寝てたし」
そういって、弁当を広げだす渚。
私も、バックの中から弁当を取り出して広げた。
確かに後悔なんかはない。
以前の私はなんであんなにビクビク毎日を過ごしていたのか不思議なくらいだ。
友達は量じゃなくて質だと誰かがいっていたのを聞いたことがある。
本当にその通りだと思った。
紗英と里咲が時々私の悪口をいっているのは知っている。
だが、全然気にならない。不思議なほどに。
きっとそれは、目の前に渚がいるから。
「んー。あとで渚ノート見せてよ?」



