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『……寒いっ』


誰か……


____ザザザっー

真っ暗闇の空間で、雨が私の体を濡らす。

風で回りの木々が揺れ動く。


『……た、すけて』


幼い私は必死にそう叫ぶけど、回りの雨風にその声をかきけされる。


『陽向ぁー……っ!』


陽向はどこ?

暗いよ。

怖いよ。

ねぇ、家に帰りたいよ……っ!

ばあちゃんのところに帰りたい。

ねぇ、誰でもいいから。

私を見つけて。

お家に帰りたいの________。













『優愛ちゃん……』













一瞬目の前が眩しくなる。

その光はその声ともに、私を優しく包み込む。

誰?

あなたはいったい……

誰なの……?













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