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俺が中学3年生だった、あの夏。超絶な田舎で暮らしていた俺は、高校へ進むか、親と一緒に農業をするかの決断を迫られていた。



「なぁ智也、お前高校行くの?」

「行くわけねぇじゃん。俺馬鹿なのに勉強なんてもうしたくねぇよ。」

「おい遥、お前高校行かないの?」

「行かないよ。だって高校行くのにはこの地域でなきゃなんだよ?みんなと離れたくないし。」