「春美(はるみ)、お帰り」 そう、優しい笑顔で、声で、わたしに言うお兄ちゃんがわたしは大好き。 「ただいま!お兄ちゃん」 何気ない普通の会話。 でも、お兄ちゃんとならなんだって特別に感じる。 ──ギュッ 「…ッ ! ちょ、お兄ちゃんバレちゃうよ……!」 「大丈夫だよ。母さん料理してるから」