「おはよう」 リビングのドアを 開けると母の声 「おは・・よ」 出ない声を なんとか出す。 「少しずつ 声出るように なってきたね」 「ん・・」 私はあれから 怪我が完治して 退院した。 声は未だに 完全ではないけど 少しだけ出る。 きっと隆への 気持ちが薄れている そのことを私の声が 出るようになって いく度に確信する。 学校には・・ まだ行ってない。