小さな陰と 大きな影が 私の目に映る 私は肩にかけた スクールバックの ひもを強く握り締めて 聞いてみた。 「洸(こう)はさ 好きにならなきゃ よかったのに。って 思ったことある?」 「そりゃぁ。。 まぁ好きにならなきゃ こんな苦しくない」 「答えに… なってないよ」 私が小さく笑うと 洸も笑った 「芽衣は?」 「私?私は… ないかな」 「どうして?」 「好きだからかな 好きって気持ち 教えてくれたから」 「そっか」 「うん。」 この日は そんな質問をして 家に帰った