「芽衣、お医者さ」 ドアを開けながら 喋っていた お母さんの声が 止まった。 お母さんは 私が泣いて いるのを見て 驚いていた。 いつからか もうずいぶん お母さんに 涙は見せて いなかったから。 「芽衣、お医者さん 来てくれたよ」 「初めまして。 早川です」 義務的発言をして 私に紙とペンをくれた そして今の私の 状況を説明してくれた