・・・怖い 怖い… 怖い!!! 「め・・い?」 「おかぁさん!」 私は確かにそう言った ううん。 そう言った つもりだった。 でも私はおかぁさんと 言う声はでない。 ただ、口が 動いただけだった。 「芽衣…」 お母さんが目の前で 静かに涙を流す。 私は悲しくて 不安で仕方がない。 辺りを見渡すと 私の全身に 痛みが走った。 足を見ると 包帯が巻かれて 吊られている 白い物体に 置かれている。 私は目だけを 動かして探す 何か自分の意思を 示すもの…