偽装恋愛カレカノ




「か・・・
からかわないで
くださいよ!」


「ははっ、
ごめんごめん。」



「あっ・・
えと...しばらく
お世話になっても
いいですか?」


「え?」


「えっと…
さっき勝手に
私が洸に言ったから」


「俺は連れ戻す気
満々だったけど?」


当たり前のように
言って歯を
出して笑う蓮先輩


年相応の顔で
かっこいい。

そう思ってた彼の
八重歯が見えて

なんだか共通点が
あって
嬉しくなった。


気づいたら


「八重歯…」


って言ってた


「ん?」


「蓮先輩にも
八重歯あるんだ!」


「おー」


「私もあるの!」


「ほんま?
どこにある?」


そう言って
人差し指で
歯を指す。