偽装恋愛カレカノ




黙って何も
言わない…

言えない私に
呆れたのか

洸のため息が
聞こえてくる。


そもそも、
なんでここに
いるわけ?


なんでため息
つかれなきゃ
いけないわけ?


あんたら二人は
知り合いなの?


あぁ・・頭
混乱する


「コイツ、
手首切った」


私が言えなかった
言葉を糸も簡単に
蓮先輩が言う


「ちょ・・
蓮先輩!!」


急に私の
手首から

洸の手が
離れた


目の前で
起こってる事が
飲み込めなくて

すごく
ゆっくり時が
流れてるようで

私は思わず
息をのんだ


洸の手が
蓮先輩を殴る。


鈍い音が
聞こえた