外はもぉ真っ暗だ。
はぁ、お腹すいたなぁ…。
何時なんだろ。
行く宛もなくポツポツと歩いていると、
後ろからものすごく大きな
エンジン音が聞こえてきた。
あれがこの辺のヤンキー達か…。
何人かのバイクに乗った人達が
私の横を通りすぎるのを見て
「うっるさいなぁ、もぉ。」
と、小声で言った。
すると、
「えっ?」
今、横を通って行ったバイク達が
引き返して、こっちに帰ってくる!?
「嘘でしょ!?聞こえちゃったのかな」
なんて驚いて突っ立っている私に
「お姉さーん、可愛いね。
どこ行くの?」
話しかけてきたぁー!?
「ねー見てよ皇貴!やっぱ可愛い子!」
フワフワした茶髪で、
背が高い男の人が
ニコニコしながら皇貴という
人物に話しかけている。
「あぁ。」
低い声。見るからに柄の悪そうな男。
これは、ナンパなのか!?
なんて思っている私に、
再びフワフワした茶髪の男が聞いた。
「ねぇ、この辺で見かけない子だけど
こんなとこでなにしてるのー?」
と聞いてきた。
なにしてると言われても
迷子なんですなんて言えるわけがない。
どーしよ〜…T_T
