エンジン音。
朝から?あれは…、皇貴?

あっ、こっちにきた!

皇貴「よっ!今からお前んちに行くところだった!」

菜奈「なんで!?」

皇貴「昨日、陸から聞いたぞ。」

菜奈「あぁ、聞いたんだ。
バカだよね、私。」

皇貴「バカだろ。ナンパに簡単に引っかかりやがって。」

菜奈「わかってるよ…」

皇貴「んで、そいつの車とナンプレ覚えてるか?」

菜奈「覚えてるけど、どーするの?」

皇貴「どーするって、このままぢゃお前が落ち着いてこの辺で生活できねーだろ。」

菜奈「だけど、下手に動いたらダメだって。怖いの!何もしなくていい!」

皇貴「その怖いって気持ちを消してやるよ。」

菜奈「どーやって!」

皇貴「いいから教えろって!絶対大丈夫だよ!俺は上手くやれる。」

私ゎ皇貴に車の種類とナンバープレートを教えた。

どーしてくれるんだろ。
でもなんとなく、彼に
なんとかしてもらおうって思う
自分もいて、教えてしまった。