それでも神田くんが好き

「それじゃあ、自己紹介していきましょうか」




来た…!
少し、緊張してきたな



いつも大勢の前に出るのが苦手でずっと出れないでいたから、この性格を卒業しよう



「神田光です。二中から来ました。読書が好きです。」




あ、神田くん…。
読書が好きなんだ。

髪の隙間から顔見えないかなぁ?
見たいなぁ…。



そんなことを考えていると
あっという間に自分の番がきた



「桜庭萌です。五中から来ました。気軽に話しかけてください。」





30秒たらずの自己紹介はすぐに終わった




「私、沙羅っていうの。沙羅って呼んで!」




するといきなり、前の席の女の子が話しかけてきた



「うん!あ、私のことは萌って呼んで」





なんか、すごい綺麗だなぁ…
髪がサラサラしてて
目が大きくて
まつ毛が長くて…

いわゆる清楚女子




「それじゃあ萌で!
ところでさ、気になる人いた?」




「う、うん一応//」




「誰々?
あ、というかそれって光とか…?」



「え」




「私ね、光のこと好きなんだ」





沙羅の発した言葉がなぜか心の奥に引っかかった




けど





「気になる人、神田くんじゃないよ!」




自分の心と沙羅に嘘をついた