それでも神田くんが好き

って、なにやってんだろ私!




それにしても、神田くん遅いなぁ…。
ご飯とってきてくれてるんだよね。





本当優しいなぁ

あーんとかしてくれないかな

いや、バカ!
神田くんにはなっちがいるでしょ!
するわけないじゃん!






そんなことを考えてるうちに
足音が近づいてくる





あ、神田くんくる…!
ど、どうしよう




妄想をしていたから、なんか気恥ずかしくなってとっさに眠ったふりをした








「ガチャ」








ドアの開く音が部屋に響いた








「もーえ」




それと同時に可愛らしい女の子の声がした。







「夏実うるさい。桜庭さん具合悪いんだから」





「ゔぅ…!ごめんなさい」





あ…れ。
夏実ってなっちだよね





なんで、神田くんとなっちがいるの?







意味わかんない…。







さっきまで神田くんと二人っきりだったこの空間にはもう一人の女の子。
そして、その子は神田くんと付き合ってる女の子。。






それは、私にはとてつもなく嫌な空間で、さっきまでの妄想する余裕もなくなっていた








「萌、大丈夫なの?」



「んー、さっきまで顔あっつかったけど、多分もう大丈夫」




「ふーん。光、萌の顔に触ったんだねー」





「それは、、」





「はぁ…。」





「なに、怒ってんの?」






「怒ってる」






「ごめんって」







「許さない」






「ごめんってー、怒んないでよ」






「ふふ。嘘嘘!全然怒ってない!」





「ばか」









部屋にはカップル独特の
なんていうか、ふわ〜とした会話が響く





2人が話すたびに心がえぐられている感じがした。
あー。寝たふりなんてしなきゃよかった。
なんで、今更2人のラブラブっぷりを見なきゃならないのさー…