それでも神田くんが好き

「こーう!」






沙羅の声が辺り一面に響いた








「あ!やっときた!」




神田くんがじゃがいもの皮をむきながら言った





「おまえらおせーぞ」



「心配した!」


同じ班の人たちもいて話しかけてくれた。




「えっと、今なにしてるの?」





神田くんじゃがいもの皮むいてるし
窯でなにか炊いてる人たちもいるし…



「昼ごはんのカレー作り」




神田くんはいつもと変わらない口調で言った






「あ、そーなんだ!」






「ほら、桜庭さんも手伝って!」







そう言って私に包丁を差し出した



あー。だめだ。
神田くん見てるとなっちとキスしてたのがフラッシュバックする。




だめ。思い出さないって決めたのに。





また涙が出てきそうになったから上を向いた


すると他の人たちは違う準備をしに行ったみたいでテーブルには神田くんと私のふたりきりだった







…ふたりきり。


脳内にこれだけが浮かぶ



さっきまではモヤモヤでいっぱいだった胸も今はドキドキしてる





とにかく鼓動が速まっていく










どうしよう。
なにか話しかけたい。





でも、なんて言ったらいい?





ドキ

ドキ















「…さっきはごめん。」




私が何を言いだそうか迷ってると
先に神田くんから話しかけてくれた








「え?」





「さっき、秘密って言われて少し悔しくて桜庭さんに冷たい態度どっちゃったから」






「…あぁ」






あの事があったからすっかり忘れてた








「桜庭さんと仲良くなれた気がしてたから拗ねちゃった」






「あ…ぇ?!」






沙羅の言ってた通りだ
気にしなくてよかったんだ…。







「い、いいよ//
私も神田くんと仲良くなれた気がしてたよ」






「よかった。」






そう言って神田くんは満面の笑みを浮かべた







ドキ

ドキ





あー。その笑顔やめてほしい
私の心をどれだけドキドキさせるのか…