それでも神田くんが好き

視界はゆがんでる


どれくらい泣いたんだろ




「沙羅…。私、どうしたらいいか分かんないよ」



「…私も」






バスの中ではあんな幸せだったのに
どうしてこうなるの?



知ってたよ。
なっちのことも。
2人がキスしたことあるのも。
両思いなのも。
付き合ってることも。



でも、それを目の当たりにしたら受け止められないの。
分かってても心が痛くて目の奥がじーんってして…。




ただ、好きって気持ちだけは揺らぐことなく心に存在してる






「萌。私も分かんないよ。でもこのままじゃいけない気がする




だって、もともと実るような恋じゃないしこんなことで落ち込んでたらこの先もたないよ。きっと。



だから、落ち込んでないでいっぱい光と話そう。




落ち込んでても何も起こらないけど、行動に移すことできっとなにか変わるよ。」





「…沙羅。」






沙羅の言葉は、私の心の中の絶望を救ってくれたような気がした。
すごく心が軽くなって、もう一度がんばろうとかここで諦められないとか前向きになってくる




「ありがとう沙羅。私もがんばる」





「うん!それじゃいこ!」





沙羅の差し伸べた手を握って私たちは神田くんのところへ向かった