それでも神田くんが好き

「夏実と僕のこと…なんで知ってんの?」





ズキ…


ズキ…




やっぱり胸が痛む
さっきまで、あんなに楽しかったのに。




なっちのこと夏実って呼んでるんだ



“夏実と僕のこと”
この言葉が離れないよ。


そっか…。
私認めたくないんだな。
なっちと神田くんのこと




「あ、紗羅から聞いたよ。
両思いなんでしょ?」



無理矢理笑顔を作って笑ってみせる。




けど、そんなの笑えないよ?


両思いだなんて
認めたくない。



私はまだなんにもしてないし
なんにも神田くんのこと知らないけど…。
認めたくないよ。



好き。
大好きなの。






でも、私の思いは届くはずもなくて




「両思いっていうか…
その、付き合って…ます」