それでも神田くんが好き

「桜庭さん、おはよう」



「お、おはよう」




どどどどうしよう。
神田くんがあいさつしてくれた




でも、眩しくて見れないよ!!!





「どうしたの?」



神田くんは私の顔を覗き見る







「なんでもないよ!」




私の顔、きっと赤いから見られたくなくてやっぱり目を合わせられなかった







「なんで、目合わせてくんないの?」


「え?!」




い、今神田くんなんて言った?
神田くんってそういうことサラって…。





「ねぇ、聞いてる?」




頬杖を付いて私を見つめる神田くん…。
すこし頰を膨らませてる



「可愛い…」





「え?」






「あ…」





気づいた時には
“可愛い”って口からでてた







「今のどういう意味?」





神田くんは目を見開いてる






今のどういう意味って
決まってるじゃん。


可愛すぎなんだよぉ。
神田くん。



もぉ好き。
大好き。





なんて言えるわけなくて






「ほっぺぷくってしてて可愛かった」




「…ふーん」





神田くんは目を逸らした


耳が赤く染まってて



「…もしかして神田くん照れてる?」





「照れてない」







絶対照れてるのに
必死に隠そうとしてる神田くんが可愛すぎてついいじってみる。




「耳赤いよ?」



「うるさい」



「今度は神田くんが目、合わせてくんないの?」




「知らない」






照れてるのか
返事はそっけなかったけど




こんな可愛い神田くんを
なっちはいつもみれるんだ
…ずるいなぁ






「なっちの前でも…そうなの?」




「え?」




“なっち”
その言葉が出てきただけなのに
顔をさらに真っ赤にさせる。




…聞かなきゃよかった
そう心から思った。




神田くんと両思いなのはもう分かりきってるのに神田くんの反応を見るとさらに伝わってくる。
神田くんはなっちのこと大好きなんだなって。



本当に分かりきってたのに
すごく胸が苦しくて
張り裂けそうなくらい痛い