―――8月のある日。



私、鶴瀬奈美は
精神的に学校に居るのがツラくなり

とうとう、学校に行けなくなった。


制服を見るたびに吐き気。
玄関が歪んで見えた。


そんなのはいつものこと。
でも、何だかいつもと違う。

本当にツラくて、
学校が真っ黒に染まって見えた。


学校は行かなきゃ駄目な所。

そう教えられてたのに
行けなくなった事がツラくて、悔しくて。
気付いたら手首が赤く染まってたんだ。