お母さんにも「こどもじゃないんだから!」と強く言われている。



でも、なんか喉に引っかかる感じ…?



にがてなんだよな。



せっかく井波くんが買ってきてくれたのに飲まないなんてありえないですよね。



でも私は井波くんにそう言われた後もずっと薬とにらめっこしている。



そこで、なにかを読み取ったように井波くんは口を開いた。



「お前、薬飲めないんだ?」



「っ…」



ストレートに言われて言葉が出てこない。



「図星かよ」



「…………はい。そうです…」



そう言うと、井波くんは薬を取り出して自分の口の中へ入れた。