「ん…?」


ここ、保健室のベット…?


この消毒の匂い、間違いない。



ゆっくり体を起こす。


頭痛い~…。



「はぁ……っ?!!」


ため息を1つついた瞬間、隣に人の気配を感じた。



ゆっくりとなりを見ると、腕を組んで少し眠そうな顔をした井波くんがいた。



「起きたか」


「え、あ…うん」


もしかして…ずっといてくれたのかな…。


「えと…なんで井波くんが?」


「お前が倒れたからだろ。ここに連れてきたの俺だし」


えっ!


「…どうやって?」


「担いで」


えええ!?


「ごめん…ありがとうございます…」


申し訳無さすぎる…!


「熱」


「え?」


「お前熱あるから。もう授業全部終わったから」


うそぉ…。




熱あったんだ…自分。