つぎの日。


朝起きて学校へ行く準備をして家を出て、隣の家を見る。


ここに井波くんがいるんだ…。


なんか、やっと現実味が湧いてきたよ!


この家を選んでくれた親に感謝!!


「人の家ジロジロみて何してんの」



井波くんが玄関から出てきたところだ。



「井波くん…!おはよう!」


「…うるさい」


「あっ、ごめん」


手で口を塞ぐ。


朝から冷たいけど、


今日もかっこいいです井波くん。


朝から井波くんが見られるなんて!



朝から井波くんに会っちゃったらもう私が言うことは決まっている。



「井波くん、一緒に学校…「行かない」



即答でそう言い残すと、井波くんは私の横を通り過ぎて歩き出した。


その後ろをまたとぼとぼと歩く私。