脳裏を駆け抜ける記憶。 薄れてゆく意識の中で、最期に目にしたのは、無表情のセスの姿。 でも、わかるわ。 悲しんでくれているのよね。 「 ああ、貴方は10年前から変わらないわ 」 「 なにもかも、ね 」 「 変わらなすぎるほどに 」