「今だって、記事については何も批評してくれなくなったし」 岸谷はテーブルのかどを、指ではじいていた。 ひざが軽くふるえている。 「じゃあ、脱げよ」 「……………」 組んでいた腕をはずして、強引にあたしをひきよせ、自分の隣にすわらせた。