足もとに風でころがってきた紙くずを、岸谷がつま先で蹴とばす。 時計が気になりだす前に食事をして、 東京駅へ少し早目にでようと、 どこか食べ物屋を探したが、大衆的なソバ屋やレストランばかりが軒をならべている。 どこも中は騒がしそうだ。