彼があたしを抱くとき


母の答えは何を言っても同じだった。

くだらないことをしたあたしは、精神的に血まみれになっていくのがわかった。

少女のころ、聖マリアの像を打ちこわしたい衝動を覚えた。

あれは、なぜだったかわからないが、多くの女性に不幸をおしつけているようで、憎悪したことがある。

同じ衝動が、憔悴した母をなぐらせた。

岸谷もあたしもそれなりに苦しんだ。