彼があたしを抱くとき


「烏帽子さん、元気かな」

「うん、多分ね。今、大学生のやつとうまくやってるんだ」

「ふられたの?」

「そうなのかなぁ」

空を切って飛ぶカモメをめがけて
丸山くんが石を投げた。

波打ち際をぬれないように、二人で歩く。