彼があたしを抱くとき


道を歩く人がこちらをみている。

風が強くて、髪の毛がバサバサと目や鼻の上にかかってくる。

こんな日の海は、みどりがかった濁り水の色をして、
白い髪をふりみだすように沖から波だっている。