「だ・か・ら!
バスケなんてしたら、
熱上がるに決まってるじゃない!!
実際に!ほれ!37,5℃に、
上がってるじゃない!」


と、ついさっき、私が計っていた体温計を

ズイッと顔の前まで持ってくる。


「う゛っ‥‥‥。
で、でもでも!!楽しいから‥‥」

「そんないいわけ、知りませんっ!」

「も~!!かなちゃんのけち~」

「「かなちゃんのけち~」じゃないの!
ダメなものは、ダーメー!!」

「うぅ‥‥。だって‥‥‥。
皆楽しそうに、運動してるんだもん。
私もしてみたいんだもん。
そもそも、この体が悪いんだよ。
少し運動したくらいで、
すぐへばっちゃう、この体が‥‥。」

「沙紀ちゃん?
そんなこと言っちゃダメよ?」

「でもっ!!」