私は、急いでその人から離れた。 「あ、あのっ‥‥ ありがとうございました。 それから、すみません‥‥。」 「いや、大丈夫だよ? それより、君こそ大丈夫? どこか、打ったりしてない?」 と、心配まで‥‥‥ 「わ、私は、大丈夫なんですけど‥‥」 「そういや、背伸びまでして、 何をとろうとしてたの?」 と、聞いてきた。 「‥‥もしかして‥、あの本?」