「どうしたの?」

私の声で気がついたのか、彼と目があった。

私の目線を見て察し、唯が行った。

「あの人?」

「うっうん。」

待っててくれたのかな?

「待っててくれるなんて、いいヤツじゃん。」

「うん。」

本当。

待っててくれるなんて、思わなかった。

「行って来なよ。 私、先帰るね。 どうせ、家反対だしね♪ じゃあ、また明日ね。」

「あっ、ちょっと⁉︎」

また、逃げられた。

唯って、逃げ足速すぎだよ。