「だから無理しちゃいけないんだよ…季蛍」





仕事中、ばったり会った季蛍は泣きそうな顔をして。




聞けば『しんどいです…』と目に涙を浮かべていて。





今朝の体温を聞けば7度ぴったりで、だめだと言われたけど何とか蒼先生に許可をもらったんだそう。





「…無理するといいことないでしょ」





「……はい」





「とりあえず熱計ってくれる?8度あったら蒼先生に連絡入れないといけないから」






「…そしたら…蒼に怒られちゃいます…」





「でもしょうがないよ」