急にひんやりした感覚が首元にあって、びっくりして目を開けた。
「…あは、ごめん。起こしちゃったね」
『俺の手そんなに冷たかった?』
と言いながら、蒼はその手で頭を撫でてくれた。
「…蒼」
「ただいま。薬ちゃんと飲んだんだ、偉い」
クシャクシャと頭を撫でられて、思わず顔が自然に綻んだ。
「…夕飯できたんだけど食べる?」
……え?
「…帰ってきたばかりじゃないの?」
「帰ったのは…一時間くらい前」
ベッドサイドの時計は九時を指していた。
「……そうなんだ」
「おいで、リビング」
「……ん…うん」


