なんだかよくわからいが、支度を済ませて着替えるとリビングには季蛍の姿があって。



「…おはよう」



「おはよ」




……冷た。




「なぁ……俺なんかした?」




「………」




「ねぇ、季蛍」



「別に?」







「…ごちそうさま、いってきまーす」



「愛優早い、ちゃんと食べたの?」




「あんまり朝は食べないの。大丈夫、昼食べるから」



「そう、いってらっしゃい」



バタバタと家を出ていく愛優を見送ってから、ふてくされた顔で朝食に手をつける季蛍。





「なぁ…聞いてんだけど」



「何にも覚えてないの?」