光で目が覚めて体を起こすと、隣には季蛍がいない。 辺りを見回してから時計に目をやると、時間が押している。 寝室を出ると、朝食のいい匂いがするけれど…。 「あれ?愛優……季蛍は?」 「今ご飯作ってるよ。なんか怒ってたけどパパなんかしたの?」 制服を整えながら、愛優は首を傾げた。 「俺が?何もしてないけど……え?」 「昨日の夜なんかしたんじゃないの?すごくプンプンしてたよ」 「えぇ?」