「あれれ?さっきまで食べれそうにないって言ってたのに」


高島先生は笑って服のボタンを留めてくれた。




「…いただきます」




ひとくち口の中にいれると、甘すぎず薄すぎない優しい甘さが広がった。






「……美味しい」


思わず口から出た言葉に、高島先生はまた笑う。



「本当に美味しそうな顔してる。季蛍、本当に食欲なくてもこれだけは食べられるんですね」




「うん、焼いてよかった」



そう言って笑う蒼は、大きく頷いた。




「いつ仕事復帰できそう?」



「ちゃんと病院で検査してからですね。でもまぁ特に気になることもないので」



「そっか……よかった」