そう言う高島先生の手はボタンにかけられて、手際よく外されていく。
「さっき蒼先生が季蛍の為にマフィン作ってた。昨日もあんまり食べなかったんだって?食事はちゃんととらなきゃ」
「限界で……」
「食欲なくてもこれだけは食べられるから、って蒼先生が作ってくれてたよ。よかったね」
隙間から手が入ってきて、反射的に高島先生の手を握るけど…当たり前のようにどけられて。
「聴診器当てるとき息止めるなよ。最近息止めてるでしょ」
「えっ……そんなつもりないです」
「無意識なのか?しばらく息止めてるよ季蛍」
「しばらく緊張してるんです……」
「そろそろ慣れてほしいんだけどな」
「だって服に手が入るのって…なんか…」
「まぁいいんだけどね」
聴診器が当てられると、また体が自然と反応した。


