少し反応が鈍いけど、顔色は悪くない。


点滴のおかげもあるか…。



「点滴外して着替えよっか。…愛優がご飯作ってくれてるから」



頷く季蛍を抱え上げて、寝室を出るとちょうど愛優がお鍋をテーブルに持ってきてくれていた。



「…ポトフ食べれるかな」



首を傾げる愛優に頷くと、器に移してくれた。



愛優が食事の支度をしているうちにパジャマを脱がせて、新しいパジャマを着せる。



「……高島が明日家に来てくれるから。仕事の許可は後々ね」


「……」



「季ー蛍」



「…ん?」




「…寝そう。……意識飛ばすなよ?」



「うん……」