寝室のドアを開けて中に入ると、袋に戻す季蛍がいて…。



「…いつ起きた?」



部屋の電気をつけてみると、額と首もとにはびっしょりと汗をかいていて。


「…熱?」



手を握ると、ほんのり熱さが伝わってきた。




「…ッゲホゲホ……ッゲホ」



「……あんま吐いてないな。着替えてご飯食べる?」




「ん」



「…手熱い。点滴の副作用もあるだろうから体調に変化があれば連絡欲しいって高島が。後で連絡入れとくね」



「……ん」