「…先生、計り…ました」 「見せて」 「……。」 「…お」 体温計は8度2分を表示していた。 「服、開けて。……昨日の夜はどうだったの?あれから」 「…大丈夫…でした」 「蒼先生からは気分が悪そうだった…って聞いたんだけど」 「…それは多分…勘違い…」 「…そっか」 服の前を開けた季蛍は、俯いてボソッと言って。 「…そう。