「いやぁ、家帰ってもどうせ一人なので」


「…だからって仕事終わりに来てもらうのも」



「いいんです。夏来くんにも会えるし」



「…何、夏来のこと気に入ってくれたんだ」




「夏来くんかわいいですよねぇ、僕も子供欲しくなっちゃうなぁ」



ぬいぐるみを抱えてお出迎えしてくれた夏来くんの頭を撫でても、嬉しそうに笑顔を浮かべる。




「よかったね、可愛がってもらえて」



「夏来くん蒼先生にも似てますね~、季蛍にも似てるし……なんか将来期待しちゃいますね」




「泣き虫だけは似て欲しくないな…なんて」



蒼先生はそう笑って、夏来くんのことを抱き上げる。



「夏来も季蛍にベタベタするの我慢してるもんね」



「うん、してる」



「季蛍も夏来にベタベタするの我慢してるんだろうけど」



「逆にですか…季蛍もこの頃体調悪くなってばっかりですからね」



「入院はしないっていってもね……それなりに体調悪いからちょっと不安だけど」