それから20分が経過した頃、診察室のドアがノックされた。 蒼先生が抱えていた季蛍をベッドに下ろすと、 季蛍の体に巻いていた毛布を取った。 「体、冷たいですね」 「冷えてきてる。夜中は熱かったくらいなのに」