「高島先生!蒼先生です」



…ん?



“何が?”と聞こうとして振り返ってみると、
河崎さんが電話を持っていた。


「もしもし?」



「あ。今どこ?」




「今診察室にいます。季蛍がどうかしました?」




「夜中一度吐いてから…今朝意識がないんだよ。」




「…起きませんか?」




「反応がない。脈も呼吸も特に心配ないけど」




「…そうですか。救急の方がいいですか?そこは蒼先生にお任せします。僕も今昨日の片づけしてたところなので…診察室に来てもらってもいいんですけど」




「…15分後。大丈夫?」



「わかりました」