「最近喘息酷かったから家でも結構気にかけてたつもりなんだけど」



「………」



「季蛍って昔からからこうなんだよね。体壊しやすくて…泣き虫で……わがまま」



「……」



何となく返す言葉が見あたらなくて、季蛍の頭を撫でる蒼先生の背中を見つめる。



「わがままだけど…なんか見離せないっていうか」



「……」



「本気で季蛍のこと離そうだなんて思ったことない。結婚する前から…一度も」