「喘息の薬、新しく出してあげるから外来おいで」



「……」



「もうなくなる頃だろ」



「話……ってそれですか?」




「これ。……後は検査のこと」




「…検査?」




「どう言うわけか俺の所に連絡が来てな?」



「……え?」



「ほかで受診したんだってなぁ?」



「…な、何で!?」




「何年季蛍の主治医でいると思ってるの、ばか」



「……だ、だって」




「蒼先生が今いなくて不幸中の幸いか?」




「ち、違ッ……それは違うんです!!」




慌てて首を振って、腕を組む高島先生を恐る恐る見上げる。

 
「高島先生が数日出張に行っちゃったとき…喘息きつくて……それで……受診しただけで…」




「何で言わない?診断書は?処方箋は?」



「……そ…れは」