「…じゃあ薬出しとくね。早く治さないと外来キツいだろ」
「うーん…薬局の薬で多少は抑えてた」
「蒼も風邪引くんだな…」
そう呟いてパソコンに打ち込む奏太。
「俺だって風邪くらい引くよ…喉やられるの一番嫌だけど」
「愛香も今ひーどい咳してる。病院連れてこないけど」
「奏太は相変わらずだな…連れてきてあげればいいのに」
「本人が大丈夫って言うんだから。でもいい加減…ってなったら俺も言うよ、病院行けって」
「言うって……連れてきてあげないのか」
苦笑いすると、奏太はパソコンの手を止めて。
「自分の体調は自分で管理するべき」
「んはは、意地悪だなぁ」
「そんなつもりないのに」